地球温暖化とは
地球温暖化
大気中には、二酸化炭素、メタン、水蒸気など、地球から宇宙へと逃げていく熱の一部を捕らえ、また地球へと放射する性質を持つ気体があります。
温室のように地球を暖めるこの働きのことを温室効果といい、温室効果に係わる気体のことを温室効果ガスといいます。
地球は、温室効果によって今の私たちが生活できる温度に保たれています。
しかし、産業革命以後、人類が大量の化石燃料を消費し、二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスを排出、そのために大気中の温室効果ガス濃度が高くなり、地球の温暖化が進んでいると考えられています。
温室効果ガスとは
温室効果ガスには、人間の活動と深いかかわりがある二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、そしてオゾン層破壊の原因物質でもあるフロンなどがあります。温室効果ガスの中でも、石炭・石油など化石燃料の燃焼から排出される二酸化炭素は、そのほかの温室効果ガスに比べ排出量が多く、温暖化への影響が大きいものです。
温室効果ガス | おもな排出源 |
二酸化炭素(CO2) | 化石燃料の燃焼など。 |
メタン(CH4) | 稲作、家畜の腸内発酵、廃棄物の埋め立てなど。 |
一酸化二窒素(N2O) | 燃料の燃焼、工業プロセスなど。 |
ハイドロフルオロカーボン類(HFCS) | スプレー、エアコンや冷蔵庫などの冷媒、化学物質の製造プロセスなど。 |
パーフルオロカーボン類(PFCS) | 半導体の製造プロセスなど。 |
六フッ化硫黄(SF6) | 電気の絶縁体など。 |
三フッ化窒素(NF3) | 半導体の製造プロセスなど。 |
出典)JCCCA(全国地球温暖化防止活動推進センター http://www.jccca.org/chart/chart01_02.html)をもとに作成 |
地球の温暖化による影響
気候変化などの評価を行っている世界的な組織IPCC(気候変動に関する政府間パネル)による第5次報告書では、温暖化に対する追加的な対策をとらなかった場合、21世紀末の世界平均気温は2.6℃〜4.8℃上昇すると予測されています。
そして、日本においても、海面の上昇とそれによる洪水リスクの増大や砂丘・干潟の消失、気温の上昇による生態系や農業生産への影響、熱中症などの健康への影響が生じると考えられています。
地球温暖化による悪影響をできるだけ小さくするため、今、人類による温室効果ガス排出をできるだけ少なく抑えることが求められています。
出典)環境省環境研究総合推進費 S-8 2014報告書 全国地球温暖化防止活動推進センターウェブサイト(http://jccca.org/)より |